校長室より

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 令和6年度より、本校校長として赴任してまいりました灘野達人(なだのたつひと)です。生徒の皆さん、保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。東温高校に校長として赴任できたことをとてもうれしく思っています。
 東温高校は、東に連峰石鎚を仰ぎ、南には緑に映える皿ヶ峰を眺める風光明媚な東温の地に、昭和23年12月1日、県立東温高等学校定時制課程農業科として、広大なクヌギ林を切り拓いて設立されました。校庭に残るクヌギ林の中にある記念碑「耕」には。「本校草創期、耕地を自ら拓き、樹木のごとく汗して、その耕の精神隆々と今に息づく」とあります。
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 現在、本校は創立75年目を迎え、普通科14クラス、商業科7クラスを有し、特色ある教育を実践しています。
 本校の重点努力目標は、今まで通り「生きる力をはぐくみ、共に学び高めあう教育の推進~社会に貢献できる人間性豊かな生徒の育成を目指して~」とし、マニュフェストのサブタイトルを校訓「自律・練磨・敬愛」に基づいて、責任を持って行動し、創造性に富み、人を思いやる温かい心を持った生徒に成長してほしいという思いから、「自立する18歳の育成」としました。生徒達には、自然に恵まれた東温の地で青春を謳歌してほしいと思います。
 保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、本校の教育活動に対するご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

                                             愛媛県立東温高等学校長 灘野 達人

令和6年度東温高校グランドデザイン.pdf

校長日記

令和6年度 第1学期終業式 式辞

2024年7月19日 14時31分
校長室より

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皆さん、おはようございます。皆さんにとってこの1学期はどのような1学期だったでしょうか?年生の皆さんは、イメージしていた高校生活を送れているでしょうか?2・3年生の皆さんは学年が一つ上がることで何か成長を感じることができたでしょうか?
 私はこの1学期は、ずっと東温高校を応援していたような気がします。県総体や四国大会、そして高校野球と応援してきました。この夏休みも東温高生を応援していきたいと思います。あと、この夏は「パリオリンピック・パラリンピック」という大イベントもあります。いろんな競技を応援したいと思います。
 では、なぜ人は「応援」するのでしょうか?いろんな場面で、いろんな場所で「応援」する光景を見ます。まず一つ目の理由は、「応援することで多くの感動をもらえる!」からだと思います。本気で応援すればするほど落胆も大きいけど、感動も大きいと思います。あと一つ大事な理由があります。「応援することで自分が元気になる!」ことです。人は応援することで、いつの間にかスイッチが入り、自分のモチベーションが上がっていたり、自然とやる気になったりするものです。
 「フォワードの法則」と言われるものがあります。見返りを期待しないで自分からエネルギーを与えると、自分自身がフロー(機嫌がいい状態)になって自分の中にエネルギーがわいてくることを「フォワードの法則」と言います。他者にエネルギーを与えることが、同時に自分自身のエネルギーも生み出すという法則です。だから、タイガーウッズ選手はライバルの選手がパットを打つ時は必ず「入れ!」と相手を応援するそうです。普通であれば、ライバルの選手であれば「はずしてくれ!」と思ってしまうのですが、タイガーウッズ選手は違うのです。人は応援する方が心の状態が良くなるからこそ、常に応援する自分でいることで自分のベストパフォーマンスをできるようにするという理由があるそうです。
 「与えよ、さらば与えられん」という言葉があります。この言葉の意味は、「自分の行う行為は、必ず自分に返ってきます。ただし、返ってくるときは、形を変え、人を変え、時間差もあり、表面的には気付きにくいものですよ。」といった感じでしょうか。そもそも、「欲しい欲しい、もっと欲しい」と思っているうちは、相手次第なので、相手に自分の気持ちをコントロールされているようなものです。相手がくれたら嬉しくて、相手がくれなければ悲しいと…。
 しかし、与える人は違います。自分がいつも与えよう与えよう、どんなことをしたら喜ぶかな?と思っていたら、自分で自分の気持ちをコントロールできます。ただし、欲しがってばかりいる人や、依存状態にある人には、与え方を工夫した方がいいかもしれません。
 エネルギーは与えれば与えるほど、「フォワードの法則」に基づき増えていきます。相手が喜んでくれた分、こちらの喜びが減ったということは無いはずです。相手が幸せを感じた分、こちらの幸せが減ってしまったということも無いはずです。もちろん、相手が元気になった分、こちらの元気が削り取られることもありません。「○○さんが、あなたの悪口言ってたよ。」これは「フォワードの法則」に全くあてはまらないのはわかると思います。相手が喜び、幸せを感じ、元気になるように考えれば考えるほど、それは皆さん自身にエネルギーを生み出し、フローな自分を自分から作りだしていくことになります。
 そう考えていくと、誰かを応援しているのは、本当は“自分自身を応援している”のかもしれません。だから、応援は素晴らしいものだと思います。今悩んでいる人も、もっと「自分自身を応援すること」を頑張ってもいいと思います。自分の人生を本気で生きるのはもちろん、本気で自分が自分を応援してみてください。応援を自分自身のためにできる生き方は素敵だと思います。
 最後になりましたが、夏休み中に少しでも覚えていて欲しい「日」が三日あります。8月6日の広島に原爆が落とされた日、8月9日の長崎に原爆が落とされた日、そして8月15日の終戦記念日です。是非平和について考え、平和を願う日にしてもらえたらと思います。
 皆さんが、この夏休みにいろんなことに挑戦したり、充電したりして827日(火)の2学期始業式に笑顔で元気いっぱいな姿を見せてくれることをお願いして、1学期終業式の挨拶とします。