令和6年度 第3学期始業式 式辞
2025年1月8日 10時46分令和6年度 第3学期始業式 式辞
皆さん、あけましておめでとうございます。
さて、新年を迎えてどのような夢や目標を持ったでしょうか?どうか、その夢や目標を大切にしてください。2学期終業式で「不撓不屈~逃げなければ道は拓ける~」という話をしました。令和7年は、自分自身に自分が期待して、夢を叶えるために苦しいことから逃げないようにコツコツと頑張っていきましょう。
さて、今日から3学期が始まります。3学期は、あっという間に過ぎますが、今年度のまとめと来年度に向けての準備をする大切な時期です。
3年生はもうすぐ卒業です。最後の最後まで油断せず、胸を張って卒業式を迎えてください。東温高校の誇りとなってください。また、18日と19日に大学入試共通テストを控えている3年生は、体調を整え、最後の最後まで頑張って欲しいと思います。
1・2年生の皆さん、間もなく新1年生の入試が始まり、4月には、2年生は最上級生となり、1年生には後輩ができます。期待と不安でいっぱいの新1年生にとって学校生活や部活動の場面で、上級生は見本になります。自分は後輩から「おーすごい!」と思われるカッコいいあこがれの先輩になっていますか?苦しいことから逃げたり、自分の都合のいいように行動したりしていませんか?自分の胸に聞いてみてください。
少し夢の話をします。夢とは、「今は、実現していないが、将来は実現させたい願い」のことです。愛媛県出身の超有名なプロサッカー選手と言えば・・・。そう、長友佑都選手ですね。38歳の今なお「日本代表で世界一になりたい」という夢を語っています。
でも、長友選手も皆さんの年齢の頃はそのような夢を持っていませんでした。中学校では、愛媛FCのセレクションに落ちて、西条北中学のサッカー部に入ります。愛媛FCからの通知で「採用されませんでした」という文字を見て大きなショックを受けたといいます。しかし、西条北中で恩師に出会い、「もう一度真面目にサッカーをやろう」と思い直し、3年のときに県大会で3位に入ります。高校は、サッカーの名門、東福岡高校。朝は、5:30から、放課後は、夜中までサッカー漬けの生活を送ります。そして、明治大学へ入学。ただし全くの無名選手で、とうていプロへ行けるようなレベルではないと思い、卒業後は就職口を見つけなければと考えていたそうです。
転機は、大学2年生の後期にやって来ました。まさに彗星のごとくサイドバックでデビュー。その後は、よく知られている通りのサクセス・ストーリーで、世界の長友へと一気に駆け上がりました。
彼は言っています。中学へ入学したときは、もうどうでもよかった。高校はサッカー漬け。大学でU-22日本代表に選ばれたときに、もしかしたらプロにいけるんじゃないかと意識し始めた。つまり、大学2年生まではこれといった夢がなかったのです。
一方で彼は、こうも言っています。「努力する才能がないと上には行けない」「落ちたとしても強い気持ちがあればはい上がって来られる」「努力してきた自信は確実にある」「日々のことを100%やって来たのでチャンスをつかめた」と・・・。
長友選手、カッコいいですよね。皆さんも、それぞれ心に秘めていることがあるでしょう。今、口にすることができなくても、いつか自分で自分に「君はよくやった」と言えるよう、「不撓不屈」の精神を忘れず、ここにいる全員がカッコいい高校生になることを祈っています。
最後に、新学期が始まるにあたり、何か不安を感じている人はいませんか?心配なことがあれば誰でもかまいません、話しやすい人に相談してみてください。また、インフルエンザが大流行しています。換気、手洗い、消毒などコロナ対策に近い対策をお願いします。
以上で終わります。