校長室より

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 東温高等学校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。また、「校長室より」を訪れていただき、心より感謝いたします。
校長の灘野達人(なだのたつひと)です。生徒の皆さん、保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 東温高校は、東に連峰石鎚を仰ぎ、南には緑に映える皿ヶ峰を眺める風光明媚な東温の地に、昭和23年12月1日、県立東温高等学校定時制課程農業科として、広大なクヌギ林を切り拓いて設立されました。校庭に残るクヌギ林の中にある記念碑「耕」には。「本校草創期、耕地を自ら拓き、樹木のごとく汗して、その耕の精神隆々と今に息づく」とあります。
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 現在、本校は創立76年目を迎え、普通科15クラス、商業科6クラスを有し、特色ある教育を実践しています。
 本校の重点努力目標は、今まで通り「生きる力をはぐくみ、共に学び高めあう教育の推進~社会に貢献できる人間性豊かな生徒の育成を目指して~」としました。そして、今年度からキャッチフレーズを「Go on Toon 𝄞 ~世界を広げる 好きを見つける」としました。東温高校はこれからも地域とともに進み続けます。また、マニュフェストのサブタイトルを「考える力と想像する力、やり抜く力の育成」としました。生徒達には、様々な学習を通じて考える力と想像する力を身につけ、最後までチャレンジし続けてほしいと思います。
 保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、本校の教育活動に対するご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
                                          愛媛県立東温高等学校長 灘野 達人

校長日記

令和7年度 愛媛県立東温高等学校入学式 式辞

2025年4月8日 16時19分
校長室より

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令和7年度愛媛県立東温高等学校入学式 

式  辞

 グラウンドの桜が皆さんの入学を歓迎するかのように咲き誇り、くぬぎ林にも新たな命が芽吹き始めました。すべてのものが躍動の気に満ちたこの佳き日に、多くの御来賓と保護者の皆様をお迎えして、令和7年度愛媛県立東温高等学校の入学式が、このように盛大に挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びであります。ご臨席を賜りました来賓の皆様、並びに、ご列席いただきました保護者の皆様に、心より御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可しました普通科222名、商業科48名、計270名の新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生並びに教職員一同、心から歓迎します。真新しい制服に身を包み、瞳を輝かせた皆さんは、今まさに新たな一歩を踏み出しました。今日のこの日を迎えられたことは、皆さん一人一人の努力の積み重ねの結果であります。しかし、自分一人の力ではありません。これまで温かく見守り、育んでくださった御家族や先生方、その他、多くの方々への感謝の気持ちを忘れることなく、高校生活の一歩を踏み出してください。
 今日、高校生活をスタートさせた皆さんに、まずしっかりと胸に刻み込んでもらいたいことがあります。校訓の「自律・錬磨・敬愛」です。
 「自律」とは、自分自身を律する力、つまり自分の行動や考えを自分でコントロールする力のことです。自らを律し、責任を持って行動する強い心を持ってください。
 「錬磨」とは、自分の目標に向かって努力し続けること。そして、失敗や困難に直面したときにも、諦めずに挑戦し続ける力です。心と身体を鍛え、勉強や部活動・学校行事に励み、豊かな創造力を身に付けてください。
 「敬愛」とは、他者を尊敬し、愛する心を持つことです。他人の意見や価値観を尊重し、共に学び、共に成長することで人を思いやる心と温かい心を育んでください。
 この三つの校訓は、本校教育の根幹です。学校生活ではもちろん日常生活を送る上でも、常に心がけてください。
 さて皆さん、なぜ勉強するのか考えたことありますか?勉強はただ知識を詰め込んで、テストの点数を上げたり、大学や専門学校に合格したりするためにするものではありません。勉強することによって考える力と想像する力を育てることができるのです。スマホを含むネット漬けの子どもほど、物事を深く考えたり、人の気持ちを理解したり、場の空気を読んだりするようなコミュニケーションをつかさどる脳が発達しにくいことがわかっています。スマホを使っているときは脳があまり活発に動いていないそうです。スマホは人間が楽をするための道具ですから、当然といえば当然です。今の世の中は、考える力と想像する力が足りないことが原因の事件が多く起こっています。皆さんが授業中に何かを学ぶとき、それをどう使うか、どのように応用するかを頭の中で考えてみることが大切です。例えば、国語の時間に登場人物の感情や行動を理解し、「もし自分がそのキャラクターだったらどうしただろうか?」と想像してみる。勉強を通じてこのような経験を積み重ねると、考える力と想像する力が身に付き、皆さんの世界が広がり、「夢」を見つけることができ、皆さんの可能性を無限大にしてくれるのです。
 その「夢」を叶えるためには「やり抜く力」が必要です。「100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まで来ていても途中であきらめてしまう。」という言葉があります。いろんなことに積極的に挑戦し、多くの失敗や間違いを体験しましょう。その原因を考え、また挑戦すればいいのです。失敗してもいいじゃないですか。間違ってもいいじゃないですか。これらは成長するための絶好のチャンスです。途中であきらめず、最後までやり抜きましょう。皆さんには無限の可能性が秘められています。3年間でどれだけ伸びるか本当に楽しみです。
 最後になりましたが、保護者の皆様にお願いがあります。学校では教職員が一丸となり、生徒一人一人の確かな学力や専門知識・技術、社会のルールやマナーの習得など、考え、想像し、最後までやり抜くことができる生徒の育成に努めてまいります。しかしながら、子どもの教育は学校だけではできるものではありません。家庭と学校との一致協力があってはじめて達成できます。様々な活動を通じて連携を深めていきましょう。また毎日、家庭で「おはよう」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」などの挨拶をぜひ交わしてください。そして、PTA総会や体育祭などの折には、ぜひ学校にお越しいただき、お子様の活躍や成長ぶりを見ていただきますようお願いいたします。
 先日の卒業式後の最後のホームルーム活動で多くの卒業生が言ってくれました。「東温高校に来て本当によかった」と。教職員にとって最高にうれしい言葉です。3年後、皆さんから、「東温高校に入学して本当によかった。」「東温高校に通わせて本当によかった。」と満面の笑顔で言っていただけるよう、責任を持って教育にあたることをお約束し、式辞といたします。
  令和七年四月八日
      愛媛県立東温高等学校長 灘 野 達 人