校長室より

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 令和6年度より、本校校長として赴任してまいりました灘野達人(なだのたつひと)です。生徒の皆さん、保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。東温高校に校長として赴任できたことをとてもうれしく思っています。
 東温高校は、東に連峰石鎚を仰ぎ、南には緑に映える皿ヶ峰を眺める風光明媚な東温の地に、昭和23年12月1日、県立東温高等学校定時制課程農業科として、広大なクヌギ林を切り拓いて設立されました。校庭に残るクヌギ林の中にある記念碑「耕」には。「本校草創期、耕地を自ら拓き、樹木のごとく汗して、その耕の精神隆々と今に息づく」とあります。
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 現在、本校は創立75年目を迎え、普通科14クラス、商業科5クラスを有し、特色ある教育を実践しています。
 本校の重点努力目標は、今まで通り「生きる力をはぐくみ、共に学び高めあう教育の推進~社会に貢献できる人間性豊かな生徒の育成を目指して~」とし、マニュフェストのサブタイトルを校訓「自律・練磨・敬愛」に基づいて、責任を持って行動し、創造性に富み、人を思いやる温かい心を持った生徒に成長してほしいという思いから、「自立する18歳の育成」としました。生徒達には、自然に恵まれた東温の地で青春を謳歌してほしいと思います。
 保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、本校の教育活動に対するご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

                                             愛媛県立東温高等学校長 灘野 達人

令和6年度東温高校グランドデザイン.pdf

校長日記

リーグH

2025年3月21日 12時04分
校長室より

今年度からスタートしたハンドボールのプロリーグ「リーグH」の試合が3月20日に松山市総合コミュニティセンターで行われました。香川銀行とHC名古屋の試合でしたが、この試合の審判を本校教諭の蟻川先生がしました。プロの試合の審判をするすごい先生が東温高にはいます。
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令和6年度 第3学期始業式 式辞

2025年3月19日 11時04分
校長室より

東温高校新学科キャッチフレーズロゴマーク_page-0002

令和6年度第3学期終業式 式辞

 皆さん、おはようございます。
 まず、来年度から使用する東温高校の新しいキャッチフレーズを紹介します。「Go on Toon𝄞 世界を広げる 好きを見つける」としました。「進み続けよう東温高校」という意味を込めました。また、𝄞 には「高い音域を表す」という意味から高みを目指す集団を意味しています。これからも高みを目指して進み続ける集団でいましょう。
 4月に東温高校に赴任してきたとき、皆さんにこの東温高校という場所で輝いてほしいという思いから4月の始業式と入学式で次のような話をしました。覚えていますか?始業式ではタイガー・ウッズ選手の「カップに届かないボールは絶対に入らない」と言う言葉を紹介しました。あと少しを頑張り、小さいことをおろそかにせず、最後までやり遂げてほしいと言いました。入学式では池江璃花子選手の「努力は必ず報われる」「神様は乗り越えられない試練は与えない」という言葉を紹介しました。「どうせ私なんか何をやっても無理」と何もしない人と、自分の夢を信じて一生懸命努力する人と、どちらが幸せでしょうか。皆さんも夢に向かって行く高校生活にワクワクしてほしいと思います、と言いました。
 さて、今日で令和6年度が終わります。皆さん、この一年間どうでしたか?この一年を振り返ったときに、うれしかったことや悔しかったことがあると思いますが、自分は変わったと感じるところがありますか?
 1年前とあまり変わっていないと思う人は考えてください。ここは変わったと言える人は成長しているかもしれませんが、変わったところがないという人は絶対に成長していません。高校3年間で皆さんは、身体も頭も心も大きく成長します。その3年間の過ごし方で成長の差が大きくなります。成長しない理由の一つに、「夢」に向かって生活していない、ただ時間だけが過ぎる生活を送っていたのではないでしょうか?
 「夢なきところに誇りは生まれない。夢をなくした人はいろいろなものをなくしていく。やる気をなくし、信じる気持ちをなくし、品格をなくし、愛する気持ちをなくしていく。そして最後には人間らしさをなくし、平然と悪事を為す。」といいます。
 夢を持ち続けることは、本当に大切です。
 その「夢」を持ち努力すると「夢」が叶うことを卒業生が見せてくれました。国公立大学の合格者が12名出ました。その中でインターハイに出場した人、国際理解発表会で全国2位になった人、生徒会長をした人など、私自身が高校生の時よりもすごい、尊敬できる生徒たちです。東温高校にはすごい生徒がたくさんいます。朝も放課後も必死に練習する生徒。夜遅くまで勉強している生徒。努力している生徒がまだまだたくさんいることを知っています。東温生は全員に可能性があります。その可能性を自分から放棄しないでください。自分で自分に期待してください。「夢」がなかなか見つからない人は小さい「目標」や「願い」を見つけることから始めてみてください。そして一日一日を大切に生きていると大きな「夢」が見つかると思います。
 文化祭で書道部の皆さんが非常に良い言葉を書いてくれました。「進取果敢」という言葉です。意味は「みずから進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進むさま。『進取』はみずから進んで事をなすこと。『果敢』は決断力が強く大胆に物事を行うさま。」です。この4月から新入生が入ってきます。先輩として「夢」見つけられていない人は小さい「目標」や「願い」から、「夢」がある人は諦めず、「進取果敢」に挑戦する姿を見せて欲しいと思います。皆さんが、後輩から尊敬される先輩となってくれることを期待して、3学期終業式の式辞とします。

令和6年度 愛媛県立東温高等学校卒業証書授与式 式辞

2025年3月10日 15時22分
校長室より

式 辞

 石鎚連峰から見事な朝日が昇り、校庭やくぬぎ林を吹く風に、春の訪れが感じられる今日の佳き日に、多数の御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、第74回愛媛県立東温高等学校卒業証書授与式が挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員、在校生一同大きな喜びであります。御臨席を賜りました御来賓の皆様、並びに、御列席いただきました保護者の皆様に、心よりお礼申し上げます。 
 ただ今、卒業証書を授与いたしました185名の皆さん、卒業おめでとう。皆さんの晴れやかな門出に大きな拍手を送ります。また、これまで卒業生を大切に育て、今日の日を心待ちにしてこられた保護者の皆様に深く敬意を表しますとともに、心からお喜び申し上げます。
 思えば昨年4月、1年ぶりに東温高校に戻ってきた私には、皆さんの成長を目の当たりにし、皆さんが輝きに満ち眩しくさえ思えました。皆さんの屈託のない笑顔やさわやかなあいさつに元気をもらいました。学習や進路実現へ取り組む姿、体育祭などの学校行事を全力で楽しむ姿、部活動の試合で最後まで諦めない姿、そして地域へ貢献する姿は、この目にしっかりと深く焼き付いています。皆さんを応援していたのに、逆に皆さんからたくさんの感動をもらいました。本当にありがとう。この東温高校で皆さんと出会い、学校生活を共にできた幸せに感謝したいと思います。
 そうした皆さんも、明日からは母校を離れ、社会に旅立ちます。しかし、皆さんが生きる現代社会は、激しく変化していく、予測困難な時代です。その時代の流れについていけなかったり、人間関係で悩んだりするときがくるかもしれません。そこで「今いる場所で輝け!」という言葉を、皆さんに送りたいと思います。昨年の夏の甲子園の応援席で注目を集めた控え選手がいました。甲子園でベスト8に進出した滋賀学園の荒井浩志選手です。荒井選手はベンチ入りがかなわず、応援団長として常にチームを支え続けてきました。彼の「キレキレダンス」はSNSで大きな話題となり、多くの人々に笑顔と元気を届けました。一方で、「ダンスするために野球部に入ったわけじゃないのに」と心ないコメントも目につきました。しかし、私の眼には本気で踊ってチームメイトを鼓舞する姿が選手以上に輝いて見え、いつの間にか滋賀学園を応援していました。荒井選手は甲子園を夢見て三重県から滋賀県に野球留学しましたが、努力も報われず最後の夏の大会でもベンチ入りは叶いませんでした。メンバー発表の日、好きな野球をさせてくれる家族に申し訳なく思い、涙を流しながらお母さんに電話し「メンバーに入れんかった。ごめん。」と言うと、お母さんが「3年間必死に野球ができたらそれでいい。頑張ったからいいんやで。」と言葉をかけてくれたそうです。その言葉を聞いた荒井選手は「ふて腐れてはいけない」と仲間を後押しすることを決意しました。「現時点」での負けを受け止めることは簡単ではありませんが、役割を全うした経験は将来の夢へとつながるはずです。人生は長い。高校を卒業してからが本番です。荒井選手のように、与えられたことを必死にやってください。そうすると自分の知らない扉が開きます。そこに新しい出会いがあって、どんどん違うステージに行くことができます。それを繰り返していると知らず知らずの間に「応援」してくれる人が周りにたくさん現れてくると私は信じています。これからの人生で、「今いる場所」で輝いてください!
 最後に皆さんにお願いがあります。いつまでも東温高校と東温の地を愛する心を忘れないでください。「まさやかな伊予の高嶺」、「みどりなす道後の平野」、「重信の清き流れ」。壮大な自然に囲まれた東温の地と地域の方々の温かく優しい心に触れ、大きく成長できたのではないでしょうか。少子高齢化が急速に進む日本で、これからの地域活性化を担うのは若い皆さんです。それぞれの場所や立場で、地域のためにできることを続けてください。地域貢献は、何も地元で働いたり、生活したりしなければできないことではありません。卒業後地元を離れる人も、遠く離れても地元を思ったり、何か地元のために役に立てないか考えたり、いざとなれば地元に駆け付けたりすることも、立派な地域貢献です。この東温の地への想いを忘れず、今いる場所で輝きながら地域に貢献できる人材になってください。そして、後輩が活躍する母校をいつまでも応援してください。
 終わりになりましたが、卒業生の皆さんが、東温高校で学んだことと経験したことを誇りとして、夢に向かって邁進することを期待しています。残る者としては、頼りになる最高学年がいなくなることに一抹の不安を感じていますが、そこは皆さんの後輩たちが東温高校をさらに発展させてくれるはずです。名残は尽きませんが、巣たち行く卒業生の皆さんの今後の健康と発展を念ずるとともに、皆さんの輝かしい前途に幸多かれと祈念し、式辞といたします。
 令和七年三月一日
             愛媛県立東温高等学校長 灘 野 達 人

令和6年度 第3学期始業式 式辞

2025年1月8日 10時46分
校長室より

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令和6年度 第3学期始業式 式辞

皆さん、あけましておめでとうございます。 
 さて、新年を迎えてどのような夢や目標を持ったでしょうか?どうか、その夢や目標を大切にしてください。2学期終業式で「不撓不屈~逃げなければ道は拓ける~」という話をしました。令和7年は、自分自身に自分が期待して、夢を叶えるために苦しいことから逃げないようにコツコツと頑張っていきましょう。
 さて、今日から3学期が始まります。3学期は、あっという間に過ぎますが、今年度のまとめと来年度に向けての準備をする大切な時期です。
 3年生はもうすぐ卒業です。最後の最後まで油断せず、胸を張って卒業式を迎えてください。東温高校の誇りとなってください。また、18日と19日に大学入試共通テストを控えている3年生は、体調を整え、最後の最後まで頑張って欲しいと思います。
 1・2年生の皆さん、間もなく新1年生の入試が始まり、4月には、2年生は最上級生となり、1年生には後輩ができます。期待と不安でいっぱいの新1年生にとって学校生活や部活動の場面で、上級生は見本になります。自分は後輩から「おーすごい!」と思われるカッコいいあこがれの先輩になっていますか?苦しいことから逃げたり、自分の都合のいいように行動したりしていませんか?自分の胸に聞いてみてください。
 少し夢の話をします。夢とは、「今は、実現していないが、将来は実現させたい願い」のことです。愛媛県出身の超有名なプロサッカー選手と言えば・・・。そう、長友佑都選手ですね。38歳の今なお「日本代表で世界一になりたい」という夢を語っています。
 でも、長友選手も皆さんの年齢の頃はそのような夢を持っていませんでした。中学校では、愛媛FCのセレクションに落ちて、西条北中学のサッカー部に入ります。愛媛FCからの通知で「採用されませんでした」という文字を見て大きなショックを受けたといいます。しかし、西条北中で恩師に出会い、「もう一度真面目にサッカーをやろう」と思い直し、3年のときに県大会で3位に入ります。高校は、サッカーの名門、東福岡高校。朝は、5:30から、放課後は、夜中までサッカー漬けの生活を送ります。そして、明治大学へ入学。ただし全くの無名選手で、とうていプロへ行けるようなレベルではないと思い、卒業後は就職口を見つけなければと考えていたそうです。
 転機は、大学2年生の後期にやって来ました。まさに彗星のごとくサイドバックでデビュー。その後は、よく知られている通りのサクセス・ストーリーで、世界の長友へと一気に駆け上がりました。
 彼は言っています。中学へ入学したときは、もうどうでもよかった。高校はサッカー漬け。大学でU-22日本代表に選ばれたときに、もしかしたらプロにいけるんじゃないかと意識し始めた。つまり、大学2年生まではこれといった夢がなかったのです。
 一方で彼は、こうも言っています。「努力する才能がないと上には行けない」「落ちたとしても強い気持ちがあればはい上がって来られる」「努力してきた自信は確実にある」「日々のことを100%やって来たのでチャンスをつかめた」と・・・。
 長友選手、カッコいいですよね。皆さんも、それぞれ心に秘めていることがあるでしょう。今、口にすることができなくても、いつか自分で自分に「君はよくやった」と言えるよう、「不撓不屈」の精神を忘れず、ここにいる全員がカッコいい高校生になることを祈っています。
 最後に、新学期が始まるにあたり、何か不安を感じている人はいませんか?心配なことがあれば誰でもかまいません、話しやすい人に相談してみてください。また、インフルエンザが大流行しています。換気、手洗い、消毒などコロナ対策に近い対策をお願いします。
 以上で終わります。

校長室の書

2024年12月31日 08時15分
校長室より

今日は大みそかです。令和6年も終わろうとしています。
4月に赴任してきてから東温高生からエネルギーをもらい、大変充実した年になりました。ありがとうございました。
校長室にはいくつかの「書」があります。その一つに「練磨」(校訓の一つ)という立派な書があります。かつて東温高校に勤務されていた加藤龍能亮先生の作品です。令和7年も生徒たちの心身を鍛錬し、豊かな創造性を育てたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
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メリークリスマス

2024年12月24日 17時18分
校長室より

校長室の生け花です。クリスマス仕様でとてもかわいいです!
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令和6年度 第2学期終業式 式辞

2024年12月20日 11時13分
校長室より

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令和6年度 2学期終業式 式辞

 皆さん、おはようございます。 
 今日で2学期が終わり、あと10日で令和6年2024年も終わりを迎えます。今年1年は皆さんにとってどのような1年だったでしょうか?そして、2学期は充実していましたか?始業式では柔道の阿部一二三選手の話から「決してあきらめることなく、自分の夢に向かって何事にもチャレンジする勇気と努力する姿勢を持って欲しい」とお願いしました。どうでしたか?では夏休みと2学期の東温高を振り返ってみましょう!まず、体育祭では皆さんのすさまじいエネルギーを感じることができ、文化祭では全力で楽しむ皆さんの姿を見ることができました。本当にありがとうございました。部活動・同好会での活躍も多くみられました。国際理解研究同好会が仙台市で行われた「第12回高校生国際理解国際協力研究発表会宮城大会」で第2位となる「国際交流基金賞」を受賞し、インターハイには陸上競技部、男子ハンドボール部、男子ソフトボール部が出場するなど東温高の名前を全国にとどろかせる活躍をしてくれました。特に男子ソフトボール部は県新人大会も優勝し、3月に千葉県成田市で行われる全国選抜大会に出場します。健闘を祈ります。
 他にも吹奏楽部の吹奏楽コンクール愛媛県大会での金賞、高校生英語スピーチコンテストで佐藤サワラさん第3位、高校生英語弁論大会では越智龍君が四国で2位になるなど運動部も文化部も大変活躍し、東温高校の勢いを感じました。
 加えて地域への貢献や交流が多くあったことも大変嬉しく思います。吹奏楽部の商業施設や刑務所での演奏、愛媛FCのマッチシティへの参加、特別支援学校との交流、ライフサポートコースの様々な交流、ボランティア活動など東温市唯一の学校として地域貢献をしてくれました。これからも地域を愛し、地域に愛される東温高校でありたいものです。
 令和6年を振り返ってみましょう。今年は元日から能登半島で大地震が起きました。また、9月には同じ能登半島で豪雨災害が起きました。やはり、災害は、日にち、時間、場所などこちらの都合は一切聞いてくれません。災害に対する意識を高めたいものです。
 そして、10月にノーベル委員会が、今年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与すると発表しました。あまり大きな話題にはならなかったのですが、今の世界的な危機を物語っているように思います。戦争は最もひどい「いじめ」だと思います。12月の授賞式での演説で田中煕巳さんが「人類が核兵器で自滅することのないように!!」「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう!!」と言っています。戦争という「いじめ」に対して「無関心」や「傍観者」にならないようにしたいものです。
 また、今年はスポーツ面で「日本人には無理」と言われていた分野での活躍が見られました。大谷翔平選手の50本塁打50盗塁は今までだれもできなかったことを日本人がやってくれました。パリオリンピックでも、北口榛花選手が女子フィールド競技で初の金メダル、ヨーロッパが強いフェンシング男子フルーレ団体、そして男子高飛び込みでは17歳の玉井陸斗選手が初のメダルを獲得しました。そして、パラリンピックでは車いすラグビーが悲願の金メダルを獲得しました。
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 先日高知県で車いすラグビー日本代表の池透暢さんの講演を聞く機会がありました。非常に感銘を受けたので一部を紹介したいと思います。この講演は、「不撓不屈~逃げなければ道は開ける~」という演題で行われました「不撓不屈」とは「どんな困難や苦労にもくじけず、強い意志をもって立ち向かうこと」という意味があります。池さんは、19歳の時に友人を含めて5人が乗った車で交通事故に遭い、3人が死亡したそうです。池さんは一命を取り止めるものの左足切断、左腕の自由も利かなくなり、全身の75%の熱傷を負ったそうです。熱傷治療のため、背中や頭部の皮膚を移植するなど、手術は2年半で約 40回にも及んだそうです。地獄のような毎日を過ごしていましたが、亡くなった友人のために『生きた証を残したい』『死んだ友人3人分、合わせて4人分の人生を行かなければならない』と決意し、中学時代の恩師から勧められた車いすバスケットボール始め、極めた先にはパラリンピックがあると知りました。しかし、左腕が利かない池さんは限界を感じてしまいました。このままバスケットボールを続けていても、日本代表に入れるのかわからない。そんな迷いが生じた矢先、2012年のロンドンパラリンピックで、初めて車いすラグビーを見て、『自分が入ればもっと強くできる。この場所で輝きたい』と思ったそうです。
 そして、2016年リオデジャネイロパラリンピックで銅メダルを獲得しました。その時「交通事故から17年かかり、目標を達成することができた。『友人のために』とそれだけを追い求めてやったので、友人の生きた証となった。」とおっしゃっていました。
 その後、2018年の世界選手権で優勝し、2020年の東京パラリンピックで金メダルを取るためにアメリカリーグにも挑戦したそうです。しかし、コロナの影響で東京大会が延期になった時、「何のためにやるんだろう。望まれてない大会のために、僕はなぜ努力をするんだろう。」ということも考えたそうです。しかし、病院のベッドで決意したことを考え、「思いどおりにならないことのほうが多い。それにとらわれていたら一生弱いまま。どうとらえる?どう工夫できる?何から始める?一歩を踏み出せないことが一番もったいない。」「困難が、『成長の時期』簡単に叶わない夢が自分を成長させてくれ、本気で努力した事の先に、本当の喜びと価値がある。努力と失敗を繰り返せば、そこに心が伴い、人としての財産(強さ)になる。逃げれば悪い癖になる。」と今まで生きてきた中で学んだことを思い出し、懸命に努力し、東京大会で銅メダル、そしてついにパリ大会で金メダルを獲得しました。最後に「悔しさをエネルギーに変え、努力することが大切だ!」とおっしゃっていました。逃げなければ道は拓けます。令和7年の自分に期待してみましょう!
 最後に、年末年始は家族や親戚とゆっくりと過ごし、リフレッシュしてください。1月8日の始業式に皆さんと会うことを楽しみにしています。
 以上、2学期終業式の式辞とします。

長寿命化工事

2024年12月11日 14時23分
校長室より

現在、本館は長寿命化工事が行われており、外壁改修のためすっぽりとシートで覆われています。
学校に来られる方は、お足もとに気を付けて玄関からお入りください。
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校長室の花

2024年10月1日 16時48分
校長室より

今月のお花です。華道部の皆さん、いつもありがとう。
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東温市誕生20周年記念式典

2024年9月24日 09時20分
校長室より

9月21日(土)に坊っちゃん劇場で「東温市誕生20周年記念式典」が行われ、参加させていただきました。その中でオリジナルナンバープレート制作協力感謝状贈呈が行われ、作成に協力した本校の美術部が感謝状をいただきました。また、レスパスシティ駐車場では「第17回東温市商工会産業まつり」が行われ、本校商業科も参加しました。これからも東温高は、東温市とともに歩んでいきます。
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令和6年度 第2学期始業式 式辞

2024年8月27日 15時15分
校長室より

令和6年度 第2学期始業式 式辞 

 皆さん、おはようございます。
 この夏休み中、大きな事故もなく、第2学期始業式を迎えることができたことを大変嬉しく思います。この夏休みは皆さんにとっていろんなことに挑戦し、充電もできた有意義な期間になったでしょうか?
 この夏休み中、男子ソフトボール部、男子ハンドボール部、女子陸上競技部のインターハイ出場、国際理解研究同好会が宮城県で行われた「第13回高校生国際理解・国際協力研究発表会」で「国際交流基金賞(全国2位)」を受賞、吹奏楽部が「第72回全日本吹奏楽コンクール愛媛県大会高校B部門」で「金賞」を受賞、銃剣道部の全国2位などたくさんの活躍がありました。また、補習や部活動、中学生学校見学会のサポート、研究発表大会、愛媛FCマッチシティのボランティアへの参加、野球応援など、様々な場面での皆さんの活躍を見ながら、「東温高はすばらしい学校だなぁ」と感じています。
 いよいよ2学期が始まります。2学期は、体育祭、修学旅行、文化祭、東温フェスティバルなど学校行事が充実しています。特に、体育祭と東温フェスティバルでは自分達が楽しむのはもちろん、保護者の皆さんや参加者全員が楽しめるイベントにして欲しいと思います。東温高生のパワーとエネルギーを見せつけてください。
 また、3年生にとって2学期は進路実現に向けて、とても大事な時期になります。自分から積極的に動き、前向きな姿勢で頑張ってほしいと思います。
 この夏休みは、終業式でも言いましたが私自身、インターハイ、オリンピック、甲子園といろんなことを応援しました。応援することでエネルギーをもらい、「応援っていいな」と思いました。中でもオリンピックでは、まさかの逆転劇が多く、「あと1点」の難しさ、最後まで諦めない大切さ、そして最後まで全力を尽くすことの大切さを再認識させられました。また、日本人初も多く、「日本人だから、どうせ無理」など思いもせず、世界と戦い続けたアスリートたちを誇りにも思います。金メダリストの中で、オリンピック2連覇を果たした阿部一二三選手が「辛いこと、しんどいことたくさんあると思うんですけど、僕は『努力は天才を超える』っていうのは自分の座右の銘でやらせてもらってるんですけど、絶対に無駄な努力ってないと思いますし、もし何かが叶わなかったとしても、その努力してきたことっていうのは絶対に無駄にはなってないと思うので、やり続けることっていうのは大切だと思うので、努力はしてほしいというか、努力は裏切らないと思ってます。」と金メダル獲得直後に言っています。夢に向かって努力する姿勢の大切さを教えてくれています。
 この2学期は、決してあきらめることなく、自分の夢に向かって何事にもチャレンジする勇気と努力する姿勢を持って欲しいと思います。
 一方、パリオリンピックの盛り上がりの裏で、SNS上で選手や審判への誹謗・中傷であふれるという悲しい出来事もありました。このようなことは、1学期の終業式で話した「フォワードの法則」に反することはわかると思います。必ず自分に返ってきます。皆さんも今一度、SNSの正しい使い方、他人を傷つけない、他人から傷つけられない使い方を考えてください。
 最後に、新学期が始まるにあたり、何か不安を感じている人はいませんか?心配なことがあれば誰でもかまいません、話しやすい人に相談してみてください。
 この2学期も、これまでの自分に自信を持って、胸を張って、ともに頑張りましょう。以上で終わります。

令和6年度 第1学期終業式 式辞

2024年7月19日 14時31分
校長室より

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皆さん、おはようございます。皆さんにとってこの1学期はどのような1学期だったでしょうか?年生の皆さんは、イメージしていた高校生活を送れているでしょうか?2・3年生の皆さんは学年が一つ上がることで何か成長を感じることができたでしょうか?
 私はこの1学期は、ずっと東温高校を応援していたような気がします。県総体や四国大会、そして高校野球と応援してきました。この夏休みも東温高生を応援していきたいと思います。あと、この夏は「パリオリンピック・パラリンピック」という大イベントもあります。いろんな競技を応援したいと思います。
 では、なぜ人は「応援」するのでしょうか?いろんな場面で、いろんな場所で「応援」する光景を見ます。まず一つ目の理由は、「応援することで多くの感動をもらえる!」からだと思います。本気で応援すればするほど落胆も大きいけど、感動も大きいと思います。あと一つ大事な理由があります。「応援することで自分が元気になる!」ことです。人は応援することで、いつの間にかスイッチが入り、自分のモチベーションが上がっていたり、自然とやる気になったりするものです。
 「フォワードの法則」と言われるものがあります。見返りを期待しないで自分からエネルギーを与えると、自分自身がフロー(機嫌がいい状態)になって自分の中にエネルギーがわいてくることを「フォワードの法則」と言います。他者にエネルギーを与えることが、同時に自分自身のエネルギーも生み出すという法則です。だから、タイガーウッズ選手はライバルの選手がパットを打つ時は必ず「入れ!」と相手を応援するそうです。普通であれば、ライバルの選手であれば「はずしてくれ!」と思ってしまうのですが、タイガーウッズ選手は違うのです。人は応援する方が心の状態が良くなるからこそ、常に応援する自分でいることで自分のベストパフォーマンスをできるようにするという理由があるそうです。
 「与えよ、さらば与えられん」という言葉があります。この言葉の意味は、「自分の行う行為は、必ず自分に返ってきます。ただし、返ってくるときは、形を変え、人を変え、時間差もあり、表面的には気付きにくいものですよ。」といった感じでしょうか。そもそも、「欲しい欲しい、もっと欲しい」と思っているうちは、相手次第なので、相手に自分の気持ちをコントロールされているようなものです。相手がくれたら嬉しくて、相手がくれなければ悲しいと…。
 しかし、与える人は違います。自分がいつも与えよう与えよう、どんなことをしたら喜ぶかな?と思っていたら、自分で自分の気持ちをコントロールできます。ただし、欲しがってばかりいる人や、依存状態にある人には、与え方を工夫した方がいいかもしれません。
 エネルギーは与えれば与えるほど、「フォワードの法則」に基づき増えていきます。相手が喜んでくれた分、こちらの喜びが減ったということは無いはずです。相手が幸せを感じた分、こちらの幸せが減ってしまったということも無いはずです。もちろん、相手が元気になった分、こちらの元気が削り取られることもありません。「○○さんが、あなたの悪口言ってたよ。」これは「フォワードの法則」に全くあてはまらないのはわかると思います。相手が喜び、幸せを感じ、元気になるように考えれば考えるほど、それは皆さん自身にエネルギーを生み出し、フローな自分を自分から作りだしていくことになります。
 そう考えていくと、誰かを応援しているのは、本当は“自分自身を応援している”のかもしれません。だから、応援は素晴らしいものだと思います。今悩んでいる人も、もっと「自分自身を応援すること」を頑張ってもいいと思います。自分の人生を本気で生きるのはもちろん、本気で自分が自分を応援してみてください。応援を自分自身のためにできる生き方は素敵だと思います。
 最後になりましたが、夏休み中に少しでも覚えていて欲しい「日」が三日あります。8月6日の広島に原爆が落とされた日、8月9日の長崎に原爆が落とされた日、そして8月15日の終戦記念日です。是非平和について考え、平和を願う日にしてもらえたらと思います。
 皆さんが、この夏休みにいろんなことに挑戦したり、充電したりして827日(火)の2学期始業式に笑顔で元気いっぱいな姿を見せてくれることをお願いして、1学期終業式の挨拶とします。

女子ソフトボール韓国代表

2024年6月28日 10時27分
校長室より

6月22日(土)に、女子ソフトボール韓国代表と伊予銀行VERTZが練習試合を行いました。教諭と教頭として東温高校に勤務されていた久門篤志先生が韓国代表の監督をされています。ご退職された後に、新しいことに異国でチャレンジする姿勢は尊敬しますし、その姿勢に元気をいただきました。応援しています。
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校長室の花

2024年6月13日 17時12分
校長室より

校長室に華道部の生徒が生けた花が飾れらます。本当にいつも綺麗な花をありがとう!
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東温高 中予総体で大活躍!

2024年5月1日 11時15分
校長室より

先週末に、6月に行われる県総体の中予地区予選が行われました。男子ハンドボール部が優勝するなど東温高は大活躍でした。
サッカー部は、シード校の松山東高に勝ちましたが、その後惜しくも敗れ、県総体には行けませんでした。しかし、点差は開いても最後の最後まで走りきる姿は感動しました。東温高生のエネルギーを感じることができた週末でした。
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